タイの洪水に思う

タイでの洪水災害が甚大であります。

連日のテレビ報道で、川のようになっている町を見て、災害の規模の大きさに驚かされます。

ですが、晴れているのになんで洪水なんだろうと不思議に思っていたので、調べてみました。

タイでは雨季の終わる10月下旬に雨量が増えて、洪水はよく起こります。それが下流のデルタ地帯を肥沃にしている歴史もあります。

ですが、今回は雨季の雨量が多く、7月からの総降雨量は例年の1.4倍にも達していました。

東南アジア全体で雨量は多く、カンボジア、ラオス、ベトナムでも洪水被害は出ています。

そして上流のダムが満杯になり放水をした結果、下流に大量の水が流れたようです。

下流のデルタ地帯は海抜が低く、またチャオプラヤ川は蛇行をしながら進むために流れは遅く、水が海に達するにはまだ時間がかかる、

ので、天気は晴れていても水がたまっているとのことです。

 

今回の洪水災害、もうひとつ大きな原因があるようなんです。

それは、インドシナ半島全域で見られる、上流での急速な森林減少です。

経済成長により、森林は過度に伐採されて資材として売られていく、焼畑をしたあとの森林回復が追いついていない、土地開発等が原因のようです。

森林の保水力が落ちているのは間違いないようです。森林の力はこのような場合に発揮されるのですね。

販売目的での伐採が多いのは悲しい事実だと思います。

その購入先が我が国だとすれば、洪水の原因の一部でもありますし、自国に多くの森林資源を持ちながら、安いという理由で大量に伐採してしまったならばです。

 

わが国でも今年は大雨災害がありました。そして今回のタイの洪水

森林がかかわっている問題という報道はほとんどなされていません。

多くの方にその事実も理解してほしく願っています。

そして、木質バイオマス燃料をよろしくお願いいたします。

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